探り釣りで狙える魚達②
「探り釣りで狙える魚達①」では、探り釣りの面白さについて主にお伝えしたので、今回は根周りの探り釣りで釣れる魚について、勝又憲明の経験も交えてご紹介していきたいと思います。
初めにご紹介する魚は、赤や緑などの毒々しい体色が特徴的なベラです。釣りの対象となっているのは主に、キュウセンと呼ばれる種類なのですが、勝又憲明がこの魚を始めて釣った時はギョッとしました。
釣れる魚といえば比較的地味な色をした魚ばかりだったので、赤や緑など、これだけ鮮やかな色をしていると毒でも持っているのではないかと疑ってしまいます。
海に帰してしまおうかと考えていたのですが、近くにいた釣り仲間に尋ねたところ、それは白身が美味しい魚だと教えてもらえたので助かりました。
実際に食べてみると、白身がしっかりしていて、煮つけや刺身にしてみるととても美味しい魚でした。
今となっては釣れたら喜んで持って帰ります。それに、引きも結構良い力強さなので、釣っている時も楽しいですよ。
キュウセンは岩礁あたりや、障害物がある砂地あたりに住んでいることが多いので、探り釣りの時はこれらのようなポイントを中心に探ることになります。
ただ、勝又憲明の感覚でいうと、キュウセンは思いのほかウロウロ泳ぎ回るようなので、そこまできっちり探りを入れて攻める必要はないように感じています。
必要な装備といえば、流線針に流されない程度のオモリといったところです。餌はアオイソメといった虫エサが食いつきが良いように思います。
キュウセンのシーズンは春から秋までとされていますが、秋頃の方が型が揃っているのでおすすめです。
次にご紹介するのはアイナメです。
アイナメはゴツゴツとしたアタリが面白い魚で、大物ともなると引きも強くなるので、探り釣りで当たったらかなり楽しめるのではないでしょうか。もちろん食べても美味しいので、楽しくて味も良いありがたい魚です。
アイナメの中でも40cm級の大物をポン級と呼ぶそうですが、なかなかお目にかかることはできないそうです。勝又憲明や釣り仲間達もポン級に出会ったことはないので、もし釣り上げることができたら記念撮影やら魚拓をとるやらの、ちょっとしたお祭りになるのではないでしょうか。
アイナメはホッケの親戚のような魚であるため、水が冷たい環境を好むことから、水温が下がる冬場がベストシーズンだといえます。
岩礁帯の他に、テトラ付近や捨石周りなどもポイントになるので、根がかりに気を付けながら障害物の際を狙うと釣りやすいと思います。