ちょい投げで狙える魚達②
「ちょい投げで狙える魚達①」に引き続き、勝又憲明が実際に釣った魚を含めてちょい投げで釣れる魚をご紹介していきます。
シロギスはその体に似合わずなかなか強烈なアタリをするせいもあるのか、釣りを楽しむ人達の間でもなかなかの人気がある魚です。
勝又憲明の経験では、シロギスは濁りがあるとなかなか餌を追わなくなるようなので、できるだけ海が凪いでいる時に狙った方が良いと思います。
どうしても海が荒れている時は、無理してシロギスを追うことはせずに、ターゲットを変更した方が楽しめると思います。
海底が傾斜状になっているかけあがりなどを狙って誘うと、なかなか釣りやすくなると思うので試してみてください。
ハリスは15cmから20cm程度で、流線かキス針あたりを使えば十分だと思います。
ちなみに、投げ釣り用として3点針の仕掛けが売られていますが、勝又憲明の経験上、大きな群れに当たるでもしない限り3本全部に食いつくことは難しいので、あまりおすすめはしません。餌はアオイソメやイソメなどといった虫エサが良いと思います。
また、ちょっとした注意として、キスのいるところにはメゴチやフグがいます。
メゴチはヌメヌメしているところが嫌われているようですが、実は食べるととても美味しい魚なので釣れると嬉しいのですが、厄介なのがフグです。
フグは釣っても食べられないので、もしフグが多いと思われる釣り場なら、ハリスのチェックはしっかりと行った方が良いでしょう。
シロギスはだいたい5月から9月頃までがよく釣れる時期ですが、釣り場によっては10月や11月頃まで釣れるところもあるかもしれません。
次にご紹介するのはクサフグです。見た目はなかなか可愛いと思うのですが、防波堤釣りや砂浜釣りなど、多くの場所で嫌がられているいわゆる外道といわれる魚の1種です。
同じフグでもトラフグだったら嬉しいのですが、クサフグは食べることもできないので、あまり釣れても嬉しくないのですよね。
それに、クサフグが嫌がられる理由は、毒を持っていて食べられないというだけではありません。
餌を横取りすることが上手いだけならまだマシなのですが、それに加えてハリスは傷つけるし、針を持って行ってしまうこともあります。
勝又憲明はキスを狙ってちょい投げをしていたというのに、全てのハリをクサフグに持って行かれたことがあります。
あの時は、単にクサフグのお腹を満たしてあげるという成果しかなかったので、少し悔しかったように思います。
食べられるならまだマシだったのでしょうが、そこに命をかけるわけにはいかないですからね。
よくみたら可愛い顔をしているし、膨らんだお腹もプニプニと手触りが良かったので、その日はそれで良いということにして、クサフグを海に帰して切り上げることにしました。