海のスーパースター「クロダイ」を釣ってみよう②
「海のスーパースター「クロダイ」を釣ってみよう①」ではクロダイの魅力を中心にお伝えしたので、今回はぶっこみ釣りでクロダイを狙う釣り方をお話したいと思います。
勝又憲明がぶっこみ釣りでクロダイを狙う場合は、ハリスは1.5号から2号を選び、それを1mほど長くとります。これは、餌を自然に近い形で漂わせた方が、クロダイの食いつきが良いように感じているからです。
釣れる時間帯としては朝まずめや、夕まずめから夜にかけてあたりが釣りやすいと思います。また、針はチヌ針の1号や2号など、やや小さめの方が具合が良いように感じています。
ぶっこみというからには仕掛けを遠くに投げるのかというとそうではなく、勝又憲明はテトラの切れ目や防波堤の際アタリなど、足元に近くに仕掛けを入れます。
また、たまに比重の重いチヌ用の寄せ餌を団子状にして放り込むこともありますが、基本的にそんなことはしなくても釣ることができます。
また、クロダイは餌を選り好みする美食家だと思っている方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、実はスイカやコーンなど、本来海にないものでもなんでも食べてしまう悪食家なので、そこまで食べるものに気を使う必要はないように思います。
しかし、勝又憲明は念のためぶっこみ釣りの時には虫エサを使うようにしており、アオイソメより大きくて臭いがきついマムシなどを使うようにしています。
また、ユムシやさなぎなどはコマセを打たないと厳しいという意見がありますが、この時にもしアタリが来たら大物の可能性があるとされているので、その時は逃さないようにしっかり食い込ませましょう。
ただ、ユムシやさなぎなどは待てど暮らせどまったく食わないことも珍しくなく、勝又憲明の場合はピクリともしないことが多かったため、これらの餌は使わなくなりました。
ただ、餌に関してはもしかしたら相性があるかもしれないので、最初のうちはいろいろな餌を使ってみて、その中からこれならいけそうだと思うものを使えば良いように思います。
ただ、虫エサを使うのはそれなりの理由があり、虫エサの方がカニやオキアミなどよりも食い込み前のアタリがあることが多いので、初心者も扱いやすいと考えられます。
コツンコツンといった感じの前アタリの後に穂先をグーッと持って行かれたら合わせてみると良いでしょう。
仕掛けを上げてみた時に餌がなくなっていたら魚の勝ちなので、再度仕掛けを作ってトライしましょう。ちなみに針までなくなっていた場合は、フグの仕業であることが濃厚です。